プラスチック汚染

プラスチック汚染問題への対策、影響、原因など時事ニュースを交えながら

バヌアツの法則で知られるバヌアツ共和国のプラスチック汚染対策

昨年世界で初めてプラスチック製レジ袋の全面禁止に踏み切ったバヌアツ共和国でさらに進んだ取り組みが行われそうです。

www.afpbb.com

ラルフ・レゲンバヌ(Ralph Regenvanu)外相は今週、首都ポートビラで開かれた会議で、使い捨ておむつのほかプラスチック製のスプーンやフォーク、マドラー、ポリスチレン製のコップ、複数の食品包装についても使用を禁止する方針を表明した。12月1日の施行を目指している。

 レゲンバヌ氏は、ポートビラで出る家庭ごみの中で最も量の多い品目は使い捨ておむつだということが研究で分かったと指摘。「この品目を排除するだけで、プラごみを一気に削減できる」とツイッターTwitter)に投稿した。

 ちなみに、バヌアツの法則とはバヌアツ共和国地震が起きると日本でも起きるといういわゆる都市伝説のようなものだそうです。地球は全て連動しているので、全く関係性ゼロではないでしょうけど、、、バヌアツ共和国の場所は南半球のオーストラリアの方にあるシェパード諸島というところなので、、まぁないでしょうね。いわゆる旅行客が訪れる観光地ですね。

使い捨て紙おむつは日本も関係するかも

この話題の中で紙おむつに関しては日本もかなり関係しそうな気がします。というのも高齢化が進む日本では今後紙おむつの利用がどんどん広がると思われるからです。

www.fnn.jp

介護が必要な高齢者の増加に伴い、大人用紙おむつの生産量は2017年に約78億枚と、ここ10年で1.7倍に増えている。

この記事によるとかなり長い工程を経ないとリサイクルできないようなイメージ。今後の技術の進歩に期待したいですね。

 

イカの吸盤のタンパク質からプラスチック代替素材の可能性

イカの足についていりう吸盤に「角質環」と呼ばれる歯のようなトゲが付いているそうです。そしてこのトゲの成分のタンパク質が絹のタンパク質と似ていて、繊維やコーディング素材、3D物体が作れるとのこと。

www.cnn.co.jp

こうした天然素材は生物分解が可能で、プラスチックの素晴らしい代替になり得ると研究チームは解説する。

角質環タンパク質は、研究室で遺伝子組み替え細菌を使って生成できることから、イカを使う必要はない。生成には糖分と水、酸素を使った発酵を利用する。 

生物分解されるのはいいですね。ただ、過剰反応かもしれませんが、遺伝子組み換え細菌を使った場合、それが生物分解されて生物の口に入りとかってことはないのでしょうか?つまり結局遺伝子組み換え作物を食べているのと同じ状態になったりとか。。

 

IBMのプラストック汚染への取り組み

大きな企業が取り組んでくれると進みも早いかもしれません。

enterprisezine.jp

IBM Research Master Inventorのジャネット・ガルシア氏は、プラスチックのリサイクルは米国では10%くらいしか行われていないと指摘する。リサイクルのために洗浄したり、分別したりする手間がかかることが大きな問題なのだ。実際米国では、リサイクルボックスにペットボトルなどを入れても、その多くはリサイクルされていない。

 そこで汚れていても、ラベルなどが貼られていてもプラスチックを100%リサイクルできるものにする取り組みを行っている。異なるタイプのプラスチックが混ざっていても、IBMで開発したVolCatと言う「マジックソース」を入れることで、ペットボトルだけ分解しペットボトル原料となるモノマーだけを分離できる。この原料で新しいペットボトルを作ることもできるし、他のプラスチック製品や繊維などの原料にもなる。プラスチックに混ざっていた土、ガラスなどは、フィルターで分離可能だ。

 リサイクルするための技術面でハードルがあるというのがIBMの分析です。ラベルなどが貼られていてもリサイクル可能にするということで、期待したいですね。

 

環境省のプラスチック汚染対策はどこまで有効だろうか

環境省がプラスチック汚染対策を発表しました。

news.tv-asahi.co.jp

海岸や川の近くを中心に行うごみ拾いは「ごみゼロの日」である5月30日から1週間ほど行われる予定で、個人や団体、自治体が参加できます。また、6月に日本で行われるG20に向けて海洋ごみ対策の優れた取り組みを表彰するシンポジウムを開催し、国際社会にアピールしていくということです。

もちろんやらないより全然いいと思うのですが、もう少し仕組み化も進めて欲しいところですね。

ジャカルタの日本食スーパー「パパイヤ」がレジ袋を有料化

マイバッグ持参を促進させる試みですね。

www.jakartashimbun.com

パパイヤは有料化により、レジ袋の大幅な削減を期待しているが、心配するのは、ほかのプラスチック製品の扱いだ。バリ州が18年12月に発表したプラスチック製品に関する知事令には、レジ袋のほか、発泡スチロールとプラスチックスストローも廃止事項に盛り込まれたからだ。

確かにレジ袋だけだと厳しいので、今後は製品の包装などについても代替素材を使えるようになりたいですね。

 

竹繊維ストロー

こちらは竹繊維ストローです。

www.value-press.com

【竹繊維ストローの特徴】

・プラスチックフリー(化学成分ゼロ、ポリ乳酸ゼロ)

・自然環境下で分解可能(分解無残留)

・可燃物として廃棄可能

・燃焼時の有害物質ゼロ(CO2のみ排出)

・耐水性72時間以上

・耐熱性-20~80℃

 どんどん出てきますね。プラスチックストローが全てこういった代替素材を使ったストローに本当に代替される日はそう遠くないかもしれません。