プラスチック汚染

プラスチック汚染問題への対策、影響、原因など時事ニュースを交えながら

竹繊維ストロー斜め口

竹繊維でできたタピオカ専用ストロー。斜め口になっていると、カップに突き刺すことができますね。

gourmetpress.net

タピオカ買いに行く時にこれを持っていったら10円割引とかやって欲しいな~

行列に並んでいる人達が10円で買うとかでもいいのかも。

こちらか購入も可能です。

 

 ちなみにお値段は80本入りで2,500円なので、1本30円ちょっと。

 

竹繊維ストローはこちらも。

plasticpollu.hatenablog.com

RECOOLは生分解可能なクーラーボックス

これはいいですね!どんどん代替素材出てきて欲しいです。

techable.jp

34キロ収納もいいですが、1度使ってからも乾かせば再度使えるというのが最高です。そして値段が1個9,9ドル(約1090円)というのもいいのではないでしょうか。既に実用レベルですね。

 

生分解性プラスチック量産販売なるか

兵庫県の化学系ベンチャーのGSアライアンスが生分解されるプラスチック食器の開発に成功した模様です。

www.kobe-np.co.jp

プラスチックの大きな問題点は生物分解されないということですね。英語で言うところのbiodegradation。だから捨てられるとずっとそのまま残ってしまい、さらに細かくなって知らない間に生物の体の中に入り込むという悪循環です。

 

一番いいのはやはり代替素材が出てくることですよね。生分解される代替素材。なので今回みたいなこういった代替素材に期待しましょう。

GSアライアンスと森良平社長

GSアライアンスは化学メーカーである冨士色素株式会社の森良平社長が環境、エネルギー分野の最先端材料を研究開発するために設立した社内ベンチャーです。

 

森社長は昭和48年(令和の2つ前の時代!)生まれの45歳。森社長の祖父が昭和13年3月に有機顔料製造及び販売を目的として日本顔料製造所として設立した会社です。

 

森社長は高校時代に1年半アメリカに留学経験し、京大大学院で工学博士を取ります。その後日本写真印刷株式会社(現在のNISSHA)に入社後、家業を継ぐ為に冨士色素株式会社に入社し、平成28年代表取締役に就任しています。

 

素材系メーカーとなるとすごく地味な印象もありますが、こうやって世界中で課題となっていることに対するアプローチをしていくことはすごくエキサイティングですよね。

 

是非世界のプラスチック素材を置き換えて欲しいものです。

 

ヴィクター・ヴェスコヴォ氏が水深1万メートルで発見したものは・・・

アメリカ人の探検家ヴィクター・ヴェスコヴォ氏が太平洋のマリアナ海溝の水深1万972メートルまでの潜水に世界で初めて成功したそうです。

水深1万メートルというとほんと海深くって感じですよね。しかしそこでヴィクター氏が発見したものは・・・ビニール袋やお菓子の包み紙だったというのです。

 

海の深いところまで汚染してしまっているということですね・・・おそらくマイクロプラスチックは採取した深海生物の体内にあるのではないでしょうか。

www.bbc.com

ヴィクター・ヴェスコヴォ氏

この方。探検家と書かれていますが、どうやらInsight Equity HoldingsというPrivate Equity投資家であり、元海軍士官だったのです。

経歴としては、

テキサス州ダラスで育ち

スタンフォード大学で経済学と政治学の学位を取り

・ハーバードでMBAも取っている

というきらびやかなものになっています。

 

自身が共同設立者を勤めるPEでは半導体チップなども扱っていますが、産業汚染関連技術も扱っており、今回の潜水についてもそういった流れがあったものと思われます。

 

先月にはインド洋東部ジャワ海溝に潜って、クラゲのようなホヤの新種を見つけた、なんてニュースもありました。

etcetera-japan.com

2018年12月には大西洋の最深部に到達した最初の人物になりました。

2019年2月には南極海の底に到達した最初の人物となりました。

どうやらこれはFive Deeps Expedition(5つの深い遠征)という活動の一環のようで、2019年9月までに世界の5つの大きな海の底に行こうと計画をしています。

出典:Wiki

 

いろんな海に潜っているんですね。ダイビング好きから見るとちょっとうらやましい気もしますね~

 

プラごみ輸出を制限するバーゼル条約改正案に日本は耐えられるか

180カ国がプラごみ輸出制限を定めたバーゼル条約改正案に合意したということですごいですね。

www.afpbb.com

この案は元々日本がノルウェーと共同提出していたものです。文言の修正などを経て無事合意に至りました。

www.sankei.com

 

聞きなれない「プラごみ輸出」という言葉

と書いてきましたが、これまであまりプラごみが輸出されているということについては知られていなかったのではないでしょうか。ごみを輸出という考え方自体がちょっと・・・

しかし日本はこの分野ではかなり大きなプレーヤーのようです。

世界各国のプラスチックごみ輸出量

香港、アメリカに次いで日本は3位です。約150万トンのプラスチックごみの輸出をしているということです。

輸出先はと言うと、、、

世界各国のプラスチックごみ輸入量

中国が1位です。その中国のごみ輸入元。

中国のごみ輸入元

日本は1位です。距離的なものもあるのかもしれませんが、とにかく1位です。

次に香港のごみ輸入元。

香港のごみ輸入元

アメリカについてで堂々の2位です。

強まる各国での規制

そして中国はプラごみの輸入を禁止しました。

www3.nhk.or.jp

記事によると中国へのプラごみ輸出は減ったそうですが、その代わりにタイなどの東南アジア諸国への輸出が増えているとか。何も変わっていないということですね。。しかもこのプラごみ輸出は建前上「リサイクル資源」として行われてきたと言います。

こうなると日本で出たプラごみの今後の行き場が気になります。

日本国内でのリサイクル状況

日本のプラごみリサイクルについての記事から作成をしました。

日本のプラごみリサイクル率84%の内訳

出典:世界基準からズレた日本の「プラごみリサイクル率84%」の実態 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)

日本はプラごみのリサイクル率が84%に達するそうです。その半分以上がサーマルリサイクルと呼ばれる手法を取っています。

これは要はごみを燃やして火力発電をしているということです。

 

今後は中国に輸出をしていた15%分ができなくなります。それもサーマルリサイクルになるのでしょうか。プラスチックを燃やすということ自体の環境への影響も懸念されます。

上記記事の筆者は海外でのリサイクルはマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルが主で、メーカーなどもそっちの方向に向っているといいます。

今後の動向に注目しましょう。

 

セブン&アイ・ホールディングスがレジ袋全廃へ

いい動きのように見えますが、、、

mainichi.jp

よく読むと「2030年までを目標に」とあります。

10年以上かけるということですね。そして目標に・・・

 

すぐに全廃できない理由の予想1 集客の観点

来客数が減るということです。どうして来客数が減るか。それは競合との関係です。

今のところコンビニ大手でレジ袋全廃を打ち出しているのはセブン&アイ・ホールディングスのみです。ローソンもファミリーマートも削減には向っていますが、全廃を打ち出していません。

 

そうすると、微妙に顧客心理に影響します。セブンに行くと袋もらえなくて不便だからファミマに行こう。ローソンに行こう。ドミナンス戦略をとっているコンビニとしてはそういった顧客が1人でも出るのは望ましくありません。

 

さらに、コンビニに限らずですが、袋というのは宣伝効果を兼ねています。そうなると、これまでセブンの袋を顧客が持って歩いていたことによる宣伝効果が少なくなるということです。

すぐに全廃できない理由の予想2 コストの観点

レジ袋、ビニール袋、プラスチック袋。呼び方は様々ですが、コスト的に非常に安いです。これだけプラスチック製品が広く普及している理由の大きな一つでしょうね。

例えば、価格.comでビニール袋と紙袋を比較してみます。

 

レジ袋100枚は最安値で161円です。小売価格ですね。

レジ袋100枚

紙袋100枚の場合・・・少しソートがうまくいかないのですが、961円というのが見えます。デザインの関係などもあるでしょうけど、10,000円を超えるものも複数あります。

紙袋100枚

コンビには現状レジ袋には課金していません。今後課金をするかもしれませんが、紙袋だとかなりの金額を課金することになりそうです。これは数百円の買い物をする顧客にとってはちょっと痛いと感じますよね・・・

すぐに全廃できない理由の予想3 オペレーションの観点

これも結構大きいと思うのですが、オペレーションが変わります。現状コンビニの店員さんで一番多いと思われるのが外国人の人達でしょう。

ただでさえコンビニのオペレーションは非常に多岐に渡っています。日本人だろうと外国人だろうと完璧にこなすのは相当難易度が高いと思われます。

そこにレジ袋を全廃して、新たなオペレーションを加えるのはかなり怖いでしょう。

 

もし大量の商品を購入したにも関わらず袋を持ってこない人がいたら。どうしても袋を無料でくれ、というクレームが入ったら。

 

などなどさらなる店員さんの負担が増えるかもしれません。だからゆっくり進めたいのかもしれません。

 

とはいいつつも、日本だけではなく世界でプラスチック汚染への懸念が高まっていますので、政府主導での動きも見られるでしょう。そこにも期待ですね。

 

レジ袋の有料化とともにパッキング包装も減らしたい

レジ袋の有料化がされるそうですけど、どこまで効果があるのかということについてはまだまだこれからという気もします。スケープゴートとまではいえませんが、それだけではなく他にもやることがあるでしょう的な感じではあると思います。

isayama.info

生活シーンから思い浮かべると、この記事にもあるようにレジ袋より食材を入れているトレーなどのパッキングの方が量が多いですね。野菜が入っている袋、魚を入れているパック、鰹節だったりわかめだったりを入れているパックなどなど。とにかく毎日のようにプラスチックゴミは出ます。そしてそれらをレジ袋に入れてゴミ袋として使っています。レジ袋も減らさないといけないでしょうけど、パッキングに使われているプラスチック製品も減らさないといけないですね。でないと全体の量が減らない。

パッキングを減らすためのアイデア

ではパッキングを減らすためのアイデアとしては何があるでしょうか。というかまずどうしてパッキングされているかというところから考えてみたほうがいいでしょう。多くは流通上の問題になってくると思われます。痛まないようにとか衛生上の問題ですね。そして最後は小分けして売らないといけないので、販売上の問題ですね。

これらを踏まえると、例えばエコバッグとともにエコタッパを持参し、可能な限り量り売りにするとか。魚、肉などの生鮮食品や野菜などは分けて持ち帰らないといけないですけど、環境のためということで。

ただそうなると販売現場は大変ですね・・・今はパッキングされた商品を並べるだけですけど、全てが量り売りになったら欲しいという人を順番に対応していかないといけません。大行列ができるのか、それともセルフにしてしまうとか。

こういった売り方の部分でも今後環境に配慮した施策が必要になってくるのではないかと思います。