プラごみ輸出を制限するバーゼル条約改正案に日本は耐えられるか
180カ国がプラごみ輸出制限を定めたバーゼル条約改正案に合意したということですごいですね。
この案は元々日本がノルウェーと共同提出していたものです。文言の修正などを経て無事合意に至りました。
聞きなれない「プラごみ輸出」という言葉
と書いてきましたが、これまであまりプラごみが輸出されているということについては知られていなかったのではないでしょうか。ごみを輸出という考え方自体がちょっと・・・
しかし日本はこの分野ではかなり大きなプレーヤーのようです。
香港、アメリカに次いで日本は3位です。約150万トンのプラスチックごみの輸出をしているということです。
輸出先はと言うと、、、
中国が1位です。その中国のごみ輸入元。
日本は1位です。距離的なものもあるのかもしれませんが、とにかく1位です。
次に香港のごみ輸入元。
アメリカについてで堂々の2位です。
強まる各国での規制
そして中国はプラごみの輸入を禁止しました。
記事によると中国へのプラごみ輸出は減ったそうですが、その代わりにタイなどの東南アジア諸国への輸出が増えているとか。何も変わっていないということですね。。しかもこのプラごみ輸出は建前上「リサイクル資源」として行われてきたと言います。
こうなると日本で出たプラごみの今後の行き場が気になります。
日本国内でのリサイクル状況
日本のプラごみリサイクルについての記事から作成をしました。
出典:世界基準からズレた日本の「プラごみリサイクル率84%」の実態 | Forbes JAPAN(フォーブス ジャパン)
日本はプラごみのリサイクル率が84%に達するそうです。その半分以上がサーマルリサイクルと呼ばれる手法を取っています。
これは要はごみを燃やして火力発電をしているということです。
今後は中国に輸出をしていた15%分ができなくなります。それもサーマルリサイクルになるのでしょうか。プラスチックを燃やすということ自体の環境への影響も懸念されます。
上記記事の筆者は海外でのリサイクルはマテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルが主で、メーカーなどもそっちの方向に向っているといいます。
今後の動向に注目しましょう。