プラスチック汚染

プラスチック汚染問題への対策、影響、原因など時事ニュースを交えながら

プラスチック汚染とは(現状を数字で抑える)

数字で見るプラスチック汚染

プラスチック汚染の現状をまず抑えておきましょう。

  • 毎年世界では5兆枚のビニール袋が使われている。
  • 最近10年間だけで、20世紀で使用した以上のプラスチックが生産された。
  • 我々が使っているプラスチックの50%は使い捨て。
  • 1分間に100万本のプラスチックボトルが売られている。
  • 水用のプラスチックボトルを作るために毎年1,700万バレルもの石油が使われている。
  • 2016年、世界では4,800億本もの飲料水用のボトルが売られた。
  • ゴミ全体の10%がプラスチック
  • 年間800万トンのプラスチックが海に流れ込み生き物、漁業、観光に損害を与えている。
  • プラスチックが毎年海洋生態系に与える経済的損失は80億ドル

 出典:国際連合広報センター

ビニール袋、ペットボトルって毎日使ってますよね。使わない日の方が圧倒的に少ないと思います。

スーパーやデパ地下で買い物したら商品はビニール袋に入れてもらいます。

コンビニや自販機で買うジュースや水はペットボトルに入ってます。

食料品以外にも多くの製品の包装にはビニールが使われています。

ファーストフードやコーヒーショップの飲み物用容器はプラスチックで出来てます。

生活のありとあらゆるところでプラスチックが使われているというのが現状ではないでしょうか。もはやプラスチック無しの生活が想像できないかもしれません。

プラスチック汚染の何が問題か

プラスチックが我々の生活に欠かせない状態にあることが分かりました。しかしどうしてそれがプラスチック汚染と呼ばれるのでしょうか。実は上記の国際連合広報センターからの情報にもあるように、ゴミとして廃棄され、海に流れ込んだことにより、海洋が汚染されるばかりでなく、海の中で生活している海洋生物にも影響を与えているからです。

海洋生物がプラスチックを飲み込んでしまったりして困っているのを助ける動画を見たことないでしょうか。海洋生物自信がプラスチック汚染によって被害を受けているのは間違いないでしょう。しかし、めぐりめぐって人間もプラスチック汚染による海洋汚染による被害をうけているのです。キーワードはマイクロプラスチックです。

マイクロプラスチックとは何か

マイクロプラスチックは直径5ミリ・メートル以下のとても小さなプラスチックです。ゴミとして廃棄される中でペットボトルが欠けたり、ビニール袋が破けたりしてどんどんと増えていくのがマイクロプラスチックです。

プラスチック以外のゴミであっても同様に小さな状態になることはあります。しかし微生物によって分解されることのないプラスチックは海洋生物が間違って食べてしまうことが多いのです。そしてその食べられたマイクロプラスチックは魚介類を通じて我々人間の体の中に入ってくることになるのです。魚を食べていると思ったら、同時にプラスチックを食べている、ということです。

このようにプラスチックは海洋生物の生態系そのものだけでなく、人間への影響も心配される非常に深刻な汚染を引き起こしていると言うことができます。